著者:いとうせいこう
出版社:河出書房新社
発行日:2008年8月20日
形態:文庫
ゲームボーイでポケモンにハマってたときのこと、思い出した。赤箱だけだったから、151匹、集められなかった。誰かとのコネクションを探してたっけ。ゲームの進め方は攻略本だけで済んだから、そのつながりは、ほんと利己的な、「図鑑をコンプリートしたい」がすべてだった。
完成させなきゃだめな気がした。交換してくれる友達がいないの?って、誰かに言われそうな気がした。わざとバグらせて、コイキングをミュウに変えて、満足してた。
仲良くなるためのゲームじゃなかった。最低限の場所にいるための、IDカードみたいだった。
そんなことを思い出した本。