ラブレター

昔の記事と、それを書いていた自分が好きだった。
いなくなって久しい。

なぜ消えたのか、アーカイブを確認したら、体を壊していただけだった。
いなくなってなかった。

私は私が好きなんだと気づいた。
私の好きな2018年の私に、長く生きていてほしい。
若かった頃への悔いではない。
自分への恋だ。

 

これって「うぬぼれ」では?と辞書を引く。
実際以上に自分がすぐれていると思い込んで得意になる、とある。
んー、違う、と思いつつ、どうして「自」を「うぬ」を読むんだろうと漢和に移る。
「自棄(やけ)」と「自惚れ(うぬぼれ)」は難読語らしいが、疑問は残ったまま。
知的好奇心が高まる。

そうそう、こうやって、言葉をトリガーにして遊んでいくんだった。
それが自由で、大好きだった。

 

行きたい展示の開催場所が、アムレテロンという本屋だった。
エスペラント語で「ラブレターを」。

光について

仕事の一環で、マーケティングの勉強をしている。
今準備しているものは実店舗や販売チャネルを作らない、インターネットで完結するものなので、どうしても「SNSをどう活用するか」に頭が行く。

それでいろいろな記事を読んでいる。
流れが速い分野なので、本だと情報が古い。

心構えやテクニック、うまくいった方法の実例を読む。
すごいなーと思う。
バズやフォロワー数アップのための地道な蓄積を、私は否定しない。

が、そういった情報に触れていると、元気がなくなる。
がんばれば伝わる、伝えようとすると伝わる、という前提が、たぶん私と違う。
基本は伝わらない、伝わったらラッキー、と思っているから。
伝えようとしていないというわけじゃなくて、構造的に、言葉の意味は人によって変わるので、メッセージはズレる。
伝えようと思うことは、伝わったとしても、ズレる。

そこに対して、これまでは悲観というか虚無感が強かった。
それが、この数か月、身近な人とコミュニケーションを重ねていくにつれ、「1回で伝えようとするのではなく、何度も、多面的に伝えようとすること」や、「相手の言葉の定義を確認して、すりあわせていくこと」を学んだ。
見える範囲の、近しい人との、時間をかけた関係作りには、希望を感じている。
マスに対して話せなくても、身近な人になら話せる。

考えていて元気が湧くような、手作りの方法を見出せたらいいな。

 

何もかも全て受け止められるなら 何を見ていられた?
誰もがうかれて理解りあったつもりなら それだけでいられた
いつもいつも

光にさらされてゆくこの世界の中 君を見ていられた
涙が流れて聞こえなかったとしても 空に浮かべていこう
いつもいつも
僕らはまだここにあるさ

 

 

ほたるいか

ほたるいかミュージアムに行った
ほたるいかの発光ライブショーを見た
ほたるいかが光る仕組みを学んだ
ほたるいか漁の網の形を知った
ほたるいかの俳句を読んだ

ほたるいか漁のビデオを観た
ほたるいかの季節には
ほたるいかミュージアムのスタッフさんが
ほたるいかの発光ライブショーのために毎朝仕入れに行くらしい

ほたるいかの刺身を食べた
ほたるいかの天ぷらを食べた
ほたるいかの酢味噌和えを食べた
ほたるいかの沖漬けを食べた
ほたるいかの素干しを試食して
ほたるいかの素干し(15尾×2)を買った

ほたるいかと夫のツーショットを撮った
冷たい水の中で泳ぐほたるいかに触った

ほたるいかの身投げの写真を見た

 

ten-four

 

世界と自分のあいだに
無線担当者がいるみたい

好きなものを尋ねられて
なんだったっけと
立ち止まる

好きなものは
あるんだ
あるんだけど
「好き」に
つながる
までに
時間が
かかる

1日や1週間が終わる時
俯瞰して再生したり
相手の笑顔に気づいたりして
楽しかったんだと知る

思い出したことを話したあと
相手がつまらなそうにした時に
そうだそうだ、あの出来事には
「嫌」ってラベルがつけてあったんだと思い出す

喜怒哀楽好嫌がないわけじゃない
けど
あいだにひとりいるんだ

好きなものを書けばいいとか
撮ればいいとかいう人の話を聞くたびに
よくわからないと思っていた
遠くにある感じがしていた

好きなものは
あるんだ
あるんだけど
「好き」に
つながる
までに
時間が
かかる

時間を
かければ
いいんだ

昨日飲んだビールは
あんまり好きじゃなかったと
今気づいた

 

Waiting Time with a Tailor

 

“The shirts you’d tailored
make him unbeatable.
The laundry had been repeating
to put a note that they got worn out.
He has pretended not to see
and kept treasuring them
as his precious wings.”

When I finished the last word with thanks,
he came out of the fitting room.
Next voyage with new shirts.