2019/09/18

I Was Icarus
by Ulrich Berkes
Issue no. 106 (Spring 1988)

It must have been a hot summer back then, when I could fly.
I was maybe seventeen.
My room was on the ground floor, facing the back.
Night after night I lay on the bed and imagined myself flying.
That was a strain, I tell you.
Usually I’d lie perfectly still for an hour before my body rose from the bed.
Very slowly I rose, until I hovered a meter or so off the floor.
Then with swimming strokes I propelled myself through the open window.
Outside I flew higher and higher, over the garden fence, over the clothes-lines, over the roof tops and the apple-trees on the outskirts of town.
The entire flight I felt the wind’s touch on my skin,
and sometimes I heard voices, calling.

—Translated by George Kane

文芸誌Paris Reviewのメールマガジンが、毎日詩を届けてくれる。
過去に誌上に載った詩の中から、少しずつ。

9/14に届いた詩が気に入って、何度かメールボックスを開けて読み返したり、ひかえめの声量で読み上げたりした。

Preloved

辞書はわからない言葉を引くためのものだけど、意味が予想できていて、あえて引くときもある。
文章を早く読むなら知らない単語の意味の推測は不可欠で、推測で事足りるならいちいち調べなくていいんだけど、
カフェでお茶やインテリアを楽しむのに似て、辞書に書かれてあることをじっくり読みたい時、しばらくそこに留まりたい時がある。

以前愛された、だから、中古かな。あたり。
「以前は人のものだった」の意味で、家やペットに対して。

婉曲的で、あまり使われない言葉。
「中古」の類語で引いても、出てこない言葉。
偶然、辞書の隙間に入り込んだみたい。

珍しく遅くまで出歩いた日、ネオンや提灯で光る町の中、もう誰も住んでいない家を見かけた。
起き抜けに窓を開けたり、部屋のすみずみを掃除したりする誰かにprelovedされたんだろうと、信号待ちの間だけ思った。

2019/08/31

月末はまた体調を崩した。
今年おなじみの病なので、気配が現れたところで早めに病院へ行き、悪化をまぬがれた。
体が痛いと気持ちがやられてしまうから、先まわりできたのはほんとうによかった。
スーパーマリオブラザーズのゲームの第1ステージを最速でクリアするような達成感(クリボーを倒したりコインやキノコを集めたりすることなく、ただただ最速でゴールを目指すやつ)。

寝ているときに観た、Netflixの「100万ポンドのメニュー」。
イギリスの一等地にレストランをもつため、アイデア・スキル・熱意をもつ人々たちが投資家にアピールするドキュメンタリー。
数日間、実際にポップアップストアを開き、戦略やメニュー、オペレーション、客の受け、将来性、サービス、人柄、経営手腕を評価される。

私が好きなのは、投資家がどんな視点をもっていて、何に興味をもち、何を話すか、話さないかを追うこと。
お金持ちの個人投資家は、お金は出せるが人材育成までは手をかけられないと言うし、チェーン店の拡大を重視する投資会社の人は、どんなにチェーン店向けの商材でも、挑戦者の目指す方向性が大衆化ではないと知ると顔が曇る。
有名な店をいくつも経営する料理人は、できるだけよいところに目を向けようとして、才能のある若者には未熟さ・粗さを承知で投資する。
星付きホテルの経営者一族のひとりは、料理やストーリーに正統派の重みを求める(料理がとびきりおいしくても、出身地でもない、住んだこともない国の料理をつくるチームより、その国にどっぷり浸かった経験のあるチームを重視するなど)。
投資家の視点をなぞっていくと、見ているところと発言が一貫しているので、つい挑戦者に「そりゃそこはそう言われるだろうよ」「予測できたんじゃないの?」「あああ、ポイント押さえて話そう?今致命的にずれたよ…」とか言いたくなる。
「~したい」を実現するには、目指すものと、目指すものからリストアップされる各種項目にひとつずつ具体的に答えることが必要。
シーズン1はどこか検討不十分、バランスの取れてない部分があることで落とされた人たちがたくさんいた。
だからこそ、投資を手にしたチームのバランスが美しく見えた(店を構えて、かつ改善しながら続けていくってすごいことだな)。

シーズン2では、シーズン1より投資家が優しくなった印象(露骨で吹いた)。
番組の構成はメリハリが増していて、挑戦者のストーリーがより表現されている。
投資家に指摘されたことを、挑戦者が翌日すぐに改善し、「素直でやる気が伝わる」と評価されるシーンはいくつかあるのだが、番組制作者がよりよい番組を求めて自分にメスを入れているところ、「人のふり見て我が振り直せ」なところもおもしろい。やる気が伝わる。

投資家にプレゼンするなら、私はどういう要素を話すだろう、何が抜け落ちてるかなと考えたりもした。

 

 

2019/08/19

今日の夫の弁当はナポリタン。
ウインナーの代わりにちくわをいれた「ちくわたん」。
かわいい。
たぶん彼は「今日はちくわたんだ!」と名前を反芻して食べるはず。
かわいい。

ケチャップを食べられない私はうどんをゆでて、レタスと豚しゃぶ、塩だれと和えた。
ほぐして乗せたカニカマは、かわいさよりも激しさが勝つ。
結局名なしだったので、反芻してかわいくなる夢も叶わず。

 

 

2019/08/11

おとといわけのわからなかった英語の文章に、昨日ぬうっと現れてくるものがあり、今日ははっきり理解した。
南部の方言や口語に慣れてなかっただけだった。
ついでに単語を覚える流れを少し改善して、読むスピードを上げることにした。

文章を数ページ読んで、新しい単語を覚える毎日。
前に進んでいる実感が、自分を守って支えてくれる。

 

 

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