GPDCA

 

9月、12月、1月、4月は、目標やタスクの管理ツールを見直すことが多い。
新しい年・年度に変わり、手帳やカレンダーを見かける時期に、「今使ってるものはうまく機能してる?」と自問する。

昔は市販の手帳、人気のアプリ、管理方法などを使っていた。
ありもののツールに自分を合わせるやり方は散々試してみたけれど、合わなかった。
ここ数年はもっぱらバレットジャーナル(BuJo)で、フォーマットやサブツールを試行錯誤してつくっている。
BuJoのフォーマットは自由だし、使うページ数も日によって変えられるのがいい。
市販の手帳のような、「ここは使いやすいけど、ここだけは気に入らない」「廃盤・・・」がない。
アプリでよくある「アップデートで別物になった」「使いづらい機能が追加された」「いつの間にかサービスが終了してた」「めっちゃカラフル」のような、外部からの強制的な影響もない。
どんな言葉を使うか、読むか、と同じくらい、どんな環境にいるか、どんな道具に身を任せるか、というのに慎重。

今日は BuJoのフォーマットとサブツールを見直して、手薄になっているところを見つけた。
一日の基本スケジュール表があり、そのひとコマひとコマは短時間で終わるタスクがほとんどなのだけど、勉強や読書については数時間まとめてひとコマで、他のタスクと粒度が違う。ここに何かが必要。

今日はそのツールの試作。
使ってみて、また試作。

 

 

12/14-20 振り返りとお気に入り

 

■今週の振り返り

読んだもの:
・Toni Morrison, Recitatif
・David Foster Wallace, Good People
・David Foster Wallace, This Is Water

David Foster Wallace (以下DFW) 祭だった。彼をテーマにした映画「人生はローリングストーン」(原題:The End of the Tour)まで観てしまった。2008年にDFWが自死を選ぶ前、雑誌の記者がDFWのブックツアーに同行したときのことが題材。有名な作家志望の記者と、有名な作家になったDFW。関係を築いたあとで、DFWが記者に話したこと:

ずっと考えてた。原因は脳のせいでもドラッグでも酒でもない。俺の究極のアメリカ人的生き方のせいだ。 “XとYとZさえ手に入ればすべて安泰” そう思ってた。燃えさかる高層ビルから人が飛び降りることがある。怖いからじゃなく、そこにいるほうが悲惨だからだ。いったいどれほどの悲惨さだと思う? 死のダイブが逃げ道に思えるなんて。心を病むというのはどんなケガよりもツラいんだ。大昔なら魂の危機とでも言ったかも。人生の命題がすべて偽りと悟ったような―空虚な感覚だ。何もかもが幻想なんだ。幻想の中では自分は誰より優れてる。でも人として機能できない。最悪の気分だ。人はきっと変われない。昔と同じ自分が残ってるから。主導権を奪われないように抵抗してる。

I was just thinking… It wasn’t a chemical imbalance, and it wasn’t drugs and alcohol. It was much more that I had lived an incredibly American life. That, “If I could just achieve X and Y and Z, everything would be OK.” There’s a thing in the book: when people jump out of a burning skyscraper, it’s not that they’re not afraid of falling anymore, it’s that the alternative is so awful. And then you’re invited to consider what could be so awful, that leaping to your death seems like an escape from it. I don’t know if you’ve had any experience with this kind of thing. But it’s worse than any kind of physical injury. It may be what in the old days was known as a spiritual crisis. Feeling as though every axiom of your life turned out to be false, and there was actually nothing, and you were nothing, and it was all a delusion. And that you were better than everyone else because you saw that it was a delusion, and yet you were worse because you can’t fucking function. And it’s really horrible. I don’t think we ever change. I’m sure there are still those same parts of me. I’ve just got to find a way not to let them drive.

 

生活:
週の前半は薬の副作用が強く出て体調不良。日記を読み返して、もらった言葉を思い出し、早めに1年の振り返りをした。何かの話の主人公ではないけれども、倒れて立ち上がり、また倒れては立ち上がり、みたいな日々だった。今年はたくさん病院に行って、自分の体のことを知れた。
後半は前半の分を取り戻そうとしてがんばったら、少し空回り気味で疲れた。首と腰を痛めた。買い出しの日、大掃除の計画、注文しておくべきものなどを夫と考えた。

 

■今週のお気に入り

言葉:dub
「国王が剣で肩を軽く叩いてナイト爵位を与える」の意味と、転じて「人に肩書きを与える」「あだ名をつける」の意味がある。こういうのは一瞬で映像記憶できるからいい。楽しい。

音楽(YouTube):STAR TREK CONCERT | Prague | 2-11-2016
2016年にプラハで開かれた、スタートレックコンサート。歴代のスタートレックシリーズの音楽を聴ける。台所で流していたら、夫が「これはカーンの時代のやつね」というふうに、各曲のタイトルを当てていった。私は聴き分けられないので、オタクってほんとにすごいんだな、私の「わりと好き」とは格が違うんだなと感心した。Star Trek: The Next Generation – Suite from “The Inner Light”がいちばん好き。

12/7-13 振り返りとお気に入り

 

ウィークリーレビューを始めてみる。代わり映えしない、淡々とした毎日だから、書いても仕方ないと思っていた。しばらく、「目標をつくって、それに向かってがんばる」を意図的にしないようにしていたのもある。でもこの前、Corey J. Miles さんのツイートを読んでから、「プログレスの記録をつけるなら、どんな感じになるかな」と考え始めた。あれこれ思ったり、考えていたりしたので、残すことに決めた。

In academia your to-do list is a never ending cycle and at times it’s difficult to judge progress. Writing a paragraph is progress. Reading 10 pages is progress. Taking a break is progress. Surviving is progress.

 

■(そもそも)私が目指していること:
不確実性、欠点、恐怖、弱さ、寂しさに直面しながらも、自分の制作を日々前進させる

■そのための手段:
・ 新しい言葉を覚える
・ 「好き」や「ガーン(というくらい衝撃的)」と感じるものを集める
・ 自分で問う、考える、書く

言い換えると、
将来のことわかんないし、税金を納めるという意味での「仕事」をしてないし、体調管理は難しいし、過去のできごとが今を圧倒して占領することもあるしで、落ち込んだり止まったり倒れたりすることも多いけど、どこにいても、いくつになっても、どんな状態でも何かをつくることを続ける。新しいことを学ぶ、読む、考える、書く、つくるのサイクルを回し続けるぞ。
ということ。

大学院に行くとか、資格取得を目指すとか、今の仕事に必要だからという理由で勉強するんじゃない。知的な人に見られたいから本を読む、んじゃない。いつか本を出版したくて、バズって有名になりたくて、お金持ちになりたくて書き続けるんじゃない。「つくる」というのは文章だけじゃなくて、自分の考え方、思想、倫理観、生活、食事、空間、人との関係、社会との関係をつくることも含む。自分で考えて、形にしてみて、自分の心や人の反応の動きを観察してみる、また考える、の繰り返し。私はサイクルを回してるときがいちばん楽しいし、私らしいからそうする。

 

■今週の振り返り

読んだもの:
・William Faulkner, Barn Burning(ざっと読み、精読。意味が解らなくて読み切れず。単語だけ抽出)
・Toni Morrison, Recitatif(ざっと読み、精読、単語抽出まで。来週、もう一度読む)
・Norton Introduction to Literature の Character の章の小論
・イギリスの言語教育に関する本2冊

フォークナーは読めなかったけど、モリソンは読めてそう。読み終われそう。何か読めないものがあったときは、落ち込んでしまうまえに、次の読みものに向かうのだいじ。

生活:
フォークナーと戦ったり、(オンラインで)人と話したり、スープの作り置きをしたり、新しい運動習慣を始めたりした。ら、結構疲れてて、かつそれに気づかなくて、「なんかしんどいぞ」という木曜日~土曜日だった。瞬間的に「なんでだ?」とか思ってたけど、1週間を俯瞰して考えれば簡単である、休んでないんだから。私の生活は土日=休みじゃない。疲れたら休む、なのだけど、「疲れたら」を感知するタイミングがいつも遅すぎる。「今日はすげーがんばったなー」と思ったら、疲れを感じてなくても、次の日は休むようにしたい。

 

■今週のお気に入り

言葉:Round Character
「丸みのある登場人物」という文学用語で、「性格・内面心理などが紋切型でなく、十分に肉付けして描かれ、現実の人間と同様に、読者の予想できない行動をする人物」の意味。「現実の人間と同様に、読者の予想できない行動をする」というところが好き。人間の行動を予測する職業や技術が嬉々として求められる時代の、予測できなさ。

言葉:foil
「(いい意味で)引き立て役」の意味。アルミホイルみたいにキラキラした、レフ版みたいな人のことかと想像した。最初にこの意味で使った人は誰なのか気になる。たぶんOEDには載ってるから図書館行って調べたい。

言葉:emulate
「熱心にまねる、負けないように競う」の意味。ラテン語の aemulari 「対等になろうと努力する」が原義。コンピュータ用語の「エミュレート」は、「あるプログラムが他のシステム上でも動くよう、システムをソフトウェア的にまねること」とある。幼いころ、スーパーファミコンのスーパーマリオワールドにハマっていたという話をしたら、夫が「エミュレートしたやつあるよ」と、コンピュータのディスプレイ上でマリオのゲームを見せてくれたことがある。だから、コンピュータ用語の意味でのみ知っていた。
あのときのコンピュータは、スーファミと対等になろうと努力していた、負けないように競ってたんだな、健気なやつだなと思った。

音楽: Stardust Revue 「追憶」
「今夜だけきっと」という曲が有名なバンド。最近は「木蓮の涙」がいろいろな歌手にカバーされて有名。地元の文化ホールに毎年コンサートに来てて、その告知CMのBGMが毎年毎年「今夜だけきっと」だった。風物詩的なCMに感化されて、高校生の時、曲を知らないまま、妹と一緒にコンサートに行ってみた。あとから知ったが、「話がおもしろい歌手」らしい。たしかにMCがおもしろかった。「今聴いていただいたのは、~~という曲です。ええ、売れていないので、ご存じの方は少ないと思います。でも安心してくださいね、外の物販コーナーで売ってますから。お帰りの際にどうぞ」という調子。そのビジネスモデルに乗っかって、ベストアルバムを買って帰った。
久しぶりに「追憶」を聴きたくなって調べたら、リマスター版が出ていて購入。なつかしい。すごいなあと思うのは、1981年デビューで、還暦を過ぎた今も現役なこと。続けてるのがすごい。高校生の時にはそのすごさがわからなかった。

動画(アマプラ):エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY、S2-Ep.20
シャーロック・ホームズが、薬物依存の治療のためニューヨークに来て、アメリカ警察と事件を解決するシリーズ。相棒はジョン・ワトソンならぬ、ジョーン・ワトソン。本家のキャラクターが新しい設定で出てくるのもおもしろいのだけど、私が興味深いのはホームズが薬物依存を克服していくプロセスの描かれ方。自己努力だけでは脱却は無理で、人に弱さをさらして助けを求めること、頼ること、コミュニティの一員でいること、コミュニティの一員としてふるまうことなどが少しずつ、丁寧に描かれている。S2-Ep.20はホームズの友人が死去したときの話。死因よ・・・。

 

 

Never Ending Cycle

 

今日の文学の教科書では、ウィリアム・フォークナーの短編を読んだ。
何を言っているかさっぱりわからなくて、一度離脱し、日本語版を読んでから英語に戻った。
それでも英語がよくわからなかった。
方言につまずく。
関係詞のおかげで一文が長く、すぐにさまよう。

知らない単語を調べてから、挫折することにした。
今日までこの教科書で読み飛ばしたものはなかったので、挫折するにも勇気が必要だった。
日本語でも読めない本はあるんだ、英語だって読めないものがあってもいい。

とはいえ、かじりついていた時間がわりにあったぶん、「精読しきれなかった」悔しさが残る。
ある大学生のtumblrに引用されていたツイートを見て、プログレス、プログレス、と思い直した。
そして、yahoo.comの知恵袋に「フォークナーはムズイよ」と書いている人を見つけて同意した。

 

 

 

Things to do

 

6月から発作的に出てくる痛みのわけがわかった9月。
ゆくゆくは手術をしたほうがいい案件なのだけど、腫れはひいたし、薬でどうにかならんかねと様子見することに。
時間をかけていくつかの検査をした。
合う先生に辿りつくまで、複数の先生に会った。
新しく飲み始めた薬のせいで今まで飲んでいた薬の効き方が変わった。
季節の変わり目、気温と気圧の激しい変化も相まって、堪えた。
同級生のグループラインで、厄年の話になった。
いつもは気にならないトピックなのに、「だからかー」と思った。
アレルギーとかの生まれつきのバグ、胃炎とかの環境によるバグは経験済みだったけど、原因も病症もいまいちはっきりしない、でも確実に生じているハードウェア故障に戸惑った。

 

基本的に、食事をつくって、掃除や洗濯をして、読書して、勉強して、寝る生活。
誰かから「人のためにすることは仕事」と聞いた。
夫のためにしていることも多いので、自分では仕事をしているつもりでいる。
(夫も同じ考えで、私が「おつかれさま」と言うと、同じ言葉で返してくれる)

 

読書は本の数が増えるようになった。
ここ数ヶ月集中できなかったのは、病気のせいだったのかもしれない。
知識を増やしたくて、読むジャンルを広げてみることにした。
どんな日も、英単語を覚えるのだけは忘れないようにしている。

 

夫の部屋のプロジェクターで映画を一緒に観ること。
たまにしか観ていなかったけど、週末の観賞会を復活させた。
スタートレック ディスカバリー シーズン3の配信開始がいちばんのきっかけで、金曜日に配信される最新話は必須。
合わせて映画も1本観る。
本と同様、今まで選ばなかったような作品をウォッチリストに入れるようになった。

 

病気だとわかって薬を飲んだら気力が戻った。
不具合は不具合で、薬と用心ありきのものだけど、頭と体がぼちぼちでもうまく動くのは楽しい。
ある事柄への期待や未練はきっぱり諦めに変わった。
やりたいことがわかってきたので、それをいっぱいやろうと思う。

 

深く潜る。
知識をつける。
広く見る。