2/1-7 振り返りとお気に入り

 

■今週の振り返り

読んだもの:
佐藤雅彦・菅俊一・高橋秀明『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』

生活:
オンラインミーティング、病院の定期健診めぐり、新しいコンピューターの受け入れ準備、データ移行、散歩、休憩で構成された1週間。

 

■今週のお気に入り

行動:新しいコンピューター導入に際した夫の言動
ずっとノートパソコンユーザーの私が、「基本在宅だし、デスクトップでもいいかも?肩こりが減りそう」と思ったこと。在宅勤務をしていた夫が、「ディスプレイを買い替えたい。今使っているものをどうしよう」と思ったこと。ふたつが重なって、私の書斎に新しいデスクトップパソコンと、おさがりの4Kディスプレイが来ることになった。

夫はエンジニアで、いいパソコンを使っている。仕事柄、会社支給のパソコンはもともとハイスペック。数年前に「負けてはいけない」と宣言して、家のコンピューター環境をえらくよくした。いいものなので、よく自慢する。頻繁に買い替えることなく、長く大切にするぶん、同じ内容の自慢が数年単位で続く。

「これはね、こういうスペックでね、すごくいいんだよ。ほーら速い」
「こういうスペックのパソコンじゃないと動かないゲームなんだよね」
「見て、この色。このディスプレイだからなんだよ。いいよね~」

 

私にはコンピューターのスペックの違いがよくわからない。何歩か譲って、私が好きなもので置き換えて考えてみてもわからない。だけど話している表情が楽しそうなので、訓練のすえ手に入れた技術で穏やかに対処する。

 

そんな夫が大好きな「いい機械を吟味して買う」に、「大好きな人のために」をくっつけたのが今回。もうお祭りである。
 

私の好みや使い方を訊ね、「自分が使っているものほどいいものは必要ない」「要求を満たせば、あとは自分の好きに選んでいい」と判断。必要なレイヤーの中から、品質・値段・メンテしやすさなどを考慮した、ベストな選択を探していく。オンラインショップの、媚びのないページで、各パーツのスペック表から好みのものを組み合わせて選び、最終価格がどうなるか調べる。2週間くらいやっていたと思う。永遠に楽しそう。彼が選んでるのは私のパソコン。

 

ベストな構成に辿り着き、注文。彼の数年前に買ったコンピューターのほうが、基本スペックが上なのだが、あるパーツだけ、年が経った分開発が進み、彼のよりもいいらしい。ということで始まった「いいないいな」(①)。

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー」

 

注文してから組み立ててくれるということで、待つ。ライン生産方式ではなく、セル生産方式(1~少数名で完成させるやり方)なのもまた、彼の心をくすぐる。出荷された場合は、当日夜に連絡が来るらしい。ということで始まった、帰宅後の「まだかな」(②)。

「コンピューター、製造中だよ。まだかなまだかなー」

 

上記①+②により、

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。いま製造中だからね。まだかなー」

が続く3週間。

 

>いよいよ出荷された日。

「接近警報!!」

 

到着予定日の朝。

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。いま接近中だからね。まだかなー」

 

到着。満面の笑みで受け取り。開梱前に記念撮影。彼が持ってるのは私のパソコン。

 

セットアップ。

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。お、やっぱり速いなー。いいなー」

 

設置。
私の部屋は、机、サイドテーブル、ベッドが並んでいる。サイドテーブルの下にデスクトップパソコンを置いた。

(私のベッドにうつぶせになって横たわり、パソコンを眺めながら)
「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。かっこいいなー」

 

1日後。

「おっ。新しいコンピューター、いいなー」

 

2日後。

「新しいコンピューターに向かって座っているのを見るのがうれしい」
「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。かっこいいなー」

 

3日後(今日)。

私「今日はブログを書くよ。新しいパソコンでね」
夫「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー」

 

自分のを買うには、まだ数年様子を見るらしい。つまり、だ。

 

 

 

1/25-31 振り返りとお気に入り

 

■今週の振り返り

読んだもの:
佐藤卓 編著『ケの美』
渡邊淳司/ドミニク・チェン 監修・編著『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために-その思想、実践、技術』

生活:
あるプロジェクトのことを考えるようになって、読んだり考えたりノートに書きとめたりを繰り返している。アイデア、連想が生じると、嬉しくて興奮したりもするのだけど、その時点でまとめたり結論をつけたりしないようにする。少し冷めて、常温になるのを待つ。そうしているあいだにも別の熱いアイデアが出てきて、これも冷めるのを待ち、とやっていると、なんだかんだでONのままの頭。
馴染みの店が改装を終えた日に合わせて、夫が仰々しく年休を取った。平日の午前、仰々しくふたりで出かけて祝った。入り口で出迎えてくれるお偉いさんに会釈した。素早く買い物をした。この「仰々しさ」のユーモアは、夫との関係で大事なもののひとつだ。些細なことでもイベントになり、事件になり、思い出になる。
髪を切った。何度目の宣言かわからないけど、今度こそ伸ばす。

 

■今週のお気に入り

文章:Warren Benedettoさんのプロフィール
Chromeの拡張機能、Stayfocusdの開発者。インターネットの閲覧制限をかけてくれる機能なのだけど、設定を変更するときのポップアップメッセージがいちいちおもしろい。企業による開発物だと思っていたら、個人によるものだった。その個人のプロフィールの文章がまたおもしろかった。

I attended Cornell University, earning a Bachelor’s degree in Evolution And Human Behavior. I didn’t minor in anything, but if I had, it probably would have been something equally useless, like White House Fact Checking.

After graduation, I moved to Los Angeles to pursue a career in being famous. Upon my arrival, I was informed that there were already enough famous people, and my services would not be needed.

Never one to be deterred, I enrolled in USC and earned a Master’s degree in TV/Film Writing. “Now can I be famous?”​ I asked. “No, sorry,”​ Los Angeles said. “But you can be unemployed, if you’d like.”

Equipped zero marketable skills and more than zero debt, I taught myself graphic design, HTML, CSS, JavaScript, UX, PHP, MySQL, Node JS and a bunch of other acronyms. Then I convinced some people that I know what all those letters mean.

Luckily for me, most companies looking for a product guy want someone who is unusually handsome, athletic, and charming. When they can’t find anybody like that, they hire me instead.

コーネル大学で進化と人間の行動について学びました。副専攻は取りませんでしたが、取るとすれば、ホワイトハウスのファクトチェックのような役に立たないものを選ぶと思います。

卒業後、有名になれるようなキャリアを求めてロサンゼルスに行きました。すでに有名な人が十分にいること、私が必要とされてないことを知ったのは、ロサンゼルスに着いてからでした。

誰に止められることもなく、私は南カリフォルニア大学に入学し、テレビ・映画のライティングで修士号を取りました。私は「これで有名になれますか?」と尋ねました。ロサンゼルスは言いました、「いいえ。でもあなたが望むなら、無職にはなれます」と。

市場価値の高いスキルはゼロ、負債はゼロ以上の私は、グラフィックデザイン、HTML、CSS、JavaScript、UX、PHP、MySQL、Node JS、その他多くの頭字語を独学しました。それから何人かの人たちに、私がこれらの文字の意味を知っていることを信じてもらいました。

私にとって幸運なことに、プロダクトに関わる男性を探している会社は、とてもハンサムで、活発で、魅力的な人を望んでいます。思うような人が見つからないとき、彼らは代わりに私を雇うのです。

https://www.linkedin.com/in/warrenbenedetto

 

動画:Humans, not Users: Why UX is a Problem | Johannes Ippen | TEDxYoungstown
今まで興味を持ってきたものって、もしやUXでは・・・?と気づいた今週。UXの動画をよく観た。お客さんを「ユーザ」じゃなくて「人間」として考えることについて。

 

 

1/18-24 振り返りとお気に入り

■今週の振り返り

読んだもの:
Jorge Luis Borges, The House of Asterion  (translated by Andrew Hurley)
・ホルヘ・ルイス・ボルヘス「アステリオーンの家」(木村榮一訳)
・ウィリアム・サローヤン『ヒューマン・コメディ』

生活:
久しぶりに、自力の月経を得た。
ピルを飲み始めたのは、就職してしばらくした頃。海外出張が多くなった頃。任されるものが突然大きくなった頃。香港と中国の、ピリピリした入管を、ひとりで何度も行き来しなくちゃいけなくなった頃。異文化の洗礼をたっぷり浴びた頃。わけのわからない、自信がない日々の中で、せめて体調はコントロールできればと使い始めた。ハードワーキングの中でも毎月来てたのは、自力じゃなくて、薬のおかげだった。
あれから何年も経った。そのうち手術を受けるなら止めておく必要があった。飲んでいるままだと血栓リスクが高まるらしい。12月頭に止めて、しばらく経っても何も起きなかった。月経が戻るまで半年かかる場合もあると聞いて不安な中、新しく運動習慣をつくって、できるだけ養生するようにした。
その答え合わせが今週だったように思う。ずっと張っていた気持ちが楽になった。

 

■今週のお気に入り

モノ:Book Depositoryの新春キャンペーンとしおり
洋書を送料無料で買えるBook Depository。1/7に注文して、1/12にイギリスを出た4冊が今週届いた。この店で買う「体験」は結構気に入っている。イギリス国内はRoyal Mail、日本に入ってからは郵便なのが、なんかいい。「郵便屋さんが私の本を運んできてくれる」というイメージをもちながら待つ時間。簡素だけど丈夫に設計された梱包で届く本にはしおりが挟まれている。その時々のキャンペーンに関するものだけど、いつもユーモラスで、洒落ていて、Book Depositoryらしさがある。前回は「女性の強さ」に関するものだったかな。今回は新春キャンペーン。「よくないとわかっているけどやめられないこと」を本の中で叶えながら、しっかり目標達成しましょう、というメッセージ。人の本音、弱いところへのやさしいまなざし。

In 2021… It’s fine to give up on your new year resolutions (as long as it’s with a book!)
Reach your new year goals by making books your guilty pleasure! Commit to green salads for lunch, then indulge in a cupcake cookbook at night. Shop to your heart’s content without spending a cent, by reading the Shopaholic series. Connect to our social channels this month to discover how to be naughty with books and choose between a “nice” or “naughty” book choice. Stay tuned to discover the naughty side from some Book Depository’s team members!

(本の中でなら)今年の新年の抱負を諦めるのは問題ないですよ。
目標達成に影響があるような「よくない習慣」に本の中で浸るのはOKということにして、新年の目標を達成しちゃいましょう。お昼にサラダを食べて、夜はカップケーキづくりの本を読みましょう。
Shopaholicシリーズを読んで、お金を使わずに心ゆくまで買い物しましょう。

キャンペーン詳細と、いろんな欲を満たしてくれる本のリスト
https://www.bookdepository.com/bookmarks
プレスリリース
https://www.prnewswire.com/news-releases/trouble-keeping-new-years-resolutions-join-book-depositorys-newyearnaughtyyou-campaign-301207108.html

 

動画:森山直太朗「日々」
私は音楽を聴くときに、曲だけを楽しむことがめったにできない。大体が歌詞を詩として楽しんでいる。言葉なしの音楽は、映画のテーマ曲とか、演奏者自身のことが好きなことが多い。今週は森山直太朗の曲をシャッフルして散歩した。御徒町凧との作詞タッグが好物。

 

 

 

1/11-17 振り返りとお気に入り

■今週の振り返り

読んだもの:
・Karen Russell, St. Lucy’s Home for Girls Raised by Wolves
キム・エラン『走れ、オヤジ殿』
・草場妙子『TODAY’S MAKEUP』

英語の短編の精読にはパターンがあって

1 単語がわからん
2 文法がわからん(倒置とか関係詞の読み取りが苦手)
3 単語も文法もわからん
4 単語も文法もわかるが何を言ってるのかわからん

のいずれか。1~3は「ちょっとだけわからん」から「全然わからん」までレベルに幅がある。そこに短編のページ数が係数としてかかる。1はとにかく調べればよい。2は何度も読みこむ。簡単な単語からなる定型句を知らないだけのこともあったり、重要な単語を読み飛ばしていることもあったりで、滞留時間を長くすれば解決することも多い。3は1と2の合体バージョンなので、より時間がかかる。でもかければどうにかなるのが3。かけてもどうにもならないのが4。すごく抽象的とか、宗教的とか、スラング中心とかだと苦手。たいていの場合、私は1が多い。
読むときの1回目はざっと読み、わからない単語に印をつける。2回目は文脈を確認しながら単語の意味を調べる。3回目は通しで全部読む。
今週の St. Lucy’s Home for Girls Raised by Wolves は「狼人間として生まれた子どもたちが、狼人間社会と人間社会の架け橋となるため、人間社会で社会化の訓練を受ける」話だったのだけど、語り手でもある主人公の狼人間の女性が、「自分はうまく人間として教育された」ことを示したいのか(私が単に知らないだけなのか)、彼女の使う単語がなんとなく硬い印象で、辞書を引くと「正式」「格式ばった」「古風」とか書いてあるものが多かった。あとはカトリック教会の設備の名前とか、狼が食べる動物の種類とか、植物の名前など。週の1/3は単語を調べていた。おかげで単語帳のリストが増えた。
毎週毎週、するするとは読めない自分と対峙しているのはつらい。イチローが、野球選手として野球をするということは、ホームランを打った瞬間などの達成感はあるにせよ、基本的には全然楽しくない、できない自分と向き合う作業だからしんどいことだと言っていた。私はおもしろい単語に会ったときと、単語を調べ終えて通読するときと、通読したものがすごくよい作品だとわかったときは、叫びたいくらいいい気持ちになるけれど、それ以外はいかにめげずにコツコツ進めるかなので、地味で孤独で体も痛い。
Nortonの教科書は2000ページあって、今ようやく276ページ目。1/10が終わった!大学の時、授業のぶあつい教科書を読み切ったら、TOEICのスコアが100点ぐいっと上がったことがあった。今のレベルを何のテストで測ればいいかわからないけど、2000ページを読み切ったら、新しい世界が待ってると信じている。

生活:
帰省できないからと、夫のおばあちゃんにフォトカレンダーを贈ることにした年末。富士フィルムのサービスを利用して、私たち夫婦の写真を大きなカレンダーに仕立てた。今週はそれが届いたので、一旦開封して中身を確認。夫の両親と猫様への贈りものを買い足し、お手紙を書き、梱包しなおして発送。無事に届いて、喜んでもらえてうれしかった。夫と、1年の総まとめとしてまたこういうカレンダーをつくれるように、楽しく過ごして、都度写真を撮りたいねと話した。
気圧変化が激しくて、めげて、一旦底まで落ち込んだ。公園で散歩を始めた。いろいろ事前に設計しつくしたので楽しい。桜の木の枝の先が、思っていたよりも太くて、力強い蕾をつけていた。以前読んだ染色家の方の本に、桜から色を採るときは、花びらではなくて枝から、とあったのを思い出した。枝を煮出すと桃色が採れるらしい。今見えている景色は寒々として、色がないけれど、見えないところに桃色が満ちているんだと想像しながら歩いている。

 

■今週のお気に入り

食べ物:鱈の干物
切り身に塩麹を適当に塗って2~3日置き、洗って干すだけの簡単干物。久しぶりに再開した。安くて簡単でおいしいのはいい。ぷりぷりしていて、贅沢なメインディッシュ。>

動画(NETFLIX):あなたの知らない卑語の歴史(原題:History of Swear Words)
地上波での放送だと「ピー」の音がかぶせられるような「卑語」をテーマにした、NETFLIXオリジナルコメディ。ある卑語がどういう過去を経て現在の意味になり、今後どんな発展をしていくかについて、歴史やカルチャーの専門家が話してくれる。積読リストに入れている本の著者(辞書編纂者)が登壇しているのもあり、たいへん興味深く観た。たとえば、雌犬を意味していた「ビッチ」という単語がいかに性的に意欲的な女性の意味になり、女性を勇気づける意味に変わったかなど。昔言語学で学んだ単語がちょいちょい出てくる。説明用のキャプションがつくのを見て、「ああ、私の知ってるこの言葉は専門用語で、一般的な言葉じゃないんだ」と新鮮な気持ちになった。私はここで取り上げられている言葉を日常遣いする環境にいないのでわからないけど、卑語は感情を表現したり、爆発させたり、エネルギーを得たりするのに重要な役割を担っていることを知った。映画のレーティングが、「ファック」の登場回数で決められているなんて初めて知った。ニコラス・ケイジの真面目さも素敵。

 

1/4-10 振り返りとお気に入り

 

■今週の振り返り

読んだもの:
Margaret Atwood, Lusus Naturae 

「単語は簡単なのに、何を言っているのかわからん・・・」というときは、決まって熟語だった。辞書で調べてすぐに答えが得られる文章って毎回じゃないので、いいペースで楽しく読めた。

生活:
毎日の英単語とLusus Naturaeを読んだ以外は、わりとぼけーっとしていた。ホルモンや気圧の変化が激しくて頭痛やめまいがつらかった。動けないと落ち込む。動く、というのは思いのほか私の強い欲望らしい。
でも、会社で働いてた頃、「元気なときは猛烈に働くから、1ヶ月のうち、調子が悪い1週間をしっかり休みたい」と思ってたのを思い出し、その通りにやれる環境なんだからそうやろうと思い至った。土日関係なく、元気な時は勉強して、調子が悪い時期は気にせずスイッチを切り、呆然とする、呆然としている状態に集中する、のもいい。
Book Depositoryで1年ぶりに洋書を注文。届くのが楽しみ。

 

■今週のお気に入り

食べ物:おでん
濃い目の煮干し出汁に昆布、かつおを入れてつくる。出汁や醤油に地域差があることを知らなくて、どんなレシピでつくっても九州で食べていた味ができるもんだと思っていたころから、ずいぶん成長した。「これがうちの味!」に辿りついた。どんな具を入れるかはたいして重要ではない。おでんは出汁がすべて。
それにしても、おでんって油抜きとか、灰汁取りとか、下茹でとか、味をなじませる時間とか、見た目以上に手間がかかるのに、夫がそんなこと気にせずにウッキウキで平らげる姿は、嬉しい反面切なくもある。

カタログ:W.W.Norton 社の2020-2021年用カタログ
https://cdn.wwnorton.com/marketing/college/catalogs/R-214D_LiteratureCatalog2020.pdf

注文したい本があって、たまたま見つけたもの。W.W.Norton社は、文学系の教科書の出版社。カタログの最後のページが好き。英語や文学専攻の人間は社会で役に立たない、人文系を学んでも意味ない、という論調はよくあるけども、こういう風に言ってくれる人たちがいるのはいい(今使っているNortonの本にも、Googleやtwitter社のエグゼクティブだったSantosh Jayram氏が2012年、雑誌のインタビューでこう答えていると紹介されている: “English majors are exactly the people I’m looking for.”)

カタログ最終ページのメッセージ:
What can you do with an English major?
Better to ask. “What can’t you do with an English major?”
The skills you learn in your English courses help prepare you for the jobs listed here and countless more!

コアスキルを挙げて、関連する職業の例を挙げている:
Recognize and create engaging narratives
Bulid effective arguments
Understand other points of view
Communicate clearly and persuasively
Research thoroughly
Analyze and critique text

 

言葉:glean
「落ち穂などを拾い集める」「本・話などから、情報などをコツコツ収集する」の意味。「コツコツ」が今の私の勉強そのもので、どこかでまた出会うことがあったら、ここぞとばかりに読み当てたいと思った。

言葉:apparition
ghostの意味と同じだが、特に「突然出現する亡霊」とのこと。「突然」という差分のために別単語があるってさ・・・。

言葉:タラモサラダ
夫とつくっていたら、「タラモのモってなんだ?」「タラコとじゃがいもか?」という話になった。Alexaに聞いたらギリシャ語だと言った。ふたりで「んなわけないじゃん」って笑ったんだけども、wikipedia先生も同じことを言っていた。Alexa、信じなくてごめん。

タラモサラタ(ギリシャ語:ταραμοσαλάτα / taramosalata、トルコ語ではタラマ:Tarama)は、ギリシャおよびトルコの料理。タラモサラダとも呼ばれる。
タラマ(魚卵の意)とニンニクをパンまたはジャガイモに練り合わせたメゼ(軽食、前菜)である。地中海地方ではもっぱら塩漬のコイやボラの卵を使用し、タラコは代用品である。日本ではタラコとジャガイモを用いてマヨネーズで調味する場合が多く、その語感から「タラコとジャガイモのサラダ」の略と誤認されることも多い。