Beautiful Birds

Date
4月, 04, 2022

風を受けて、桜の花びらが転がる。
仕事のアイデアも、イヤフォンから流れる音楽も、さっきから同じものが頭の中で転がる。
目の前の現実と、直近でかかずらっていること、音楽の歌詞、感情が溶けあう。

Do you remember when we were two beautiful birds?
We would light up the sky when we’d fly.
私たちが2羽の美しい鳥だった頃を覚えていますか。
私たちが飛ぶと、空が明るくなったものでしたね。

現実や仕事とリンクする曲を見つける。
ある表現が頭の中に転がり込む。
転がり込みさえすれば、あとはしばらく流しておけばよい。
イントロで思索のスイッチが入るようになる。

言葉を聴いているようで聴いていない。
聴いていないようで聴いている。
感傷的なようで冷めている。
どこでもない場所で待つ。
言葉を足場にして、言葉にならないものを見ようとする。
ひとりだけど、ひとりじゃない気がする。

最近はもっぱら、Passengerの美しい鳥が私の周りを飛んでいる。
Do you remember when ~ の疑問文から始まるのが好みだ。
(私は英語が言語学的に好きで、その中でも疑問文と仮定法が好きなのだ)。
頭の中で転がる歌詞が、仕事のアイデアと合流して、きらめくのを待つ。

私は数年後、この曲を聴きながら、あの頃のことを覚えていますか、と自分に尋ねるんだろうと思う。

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