2/1-7 振り返りとお気に入り

Date
2月, 08, 2021

 

■今週の振り返り

読んだもの:
佐藤雅彦・菅俊一・高橋秀明『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』

生活:
オンラインミーティング、病院の定期健診めぐり、新しいコンピューターの受け入れ準備、データ移行、散歩、休憩で構成された1週間。

 

■今週のお気に入り

行動:新しいコンピューター導入に際した夫の言動
ずっとノートパソコンユーザーの私が、「基本在宅だし、デスクトップでもいいかも?肩こりが減りそう」と思ったこと。在宅勤務をしていた夫が、「ディスプレイを買い替えたい。今使っているものをどうしよう」と思ったこと。ふたつが重なって、私の書斎に新しいデスクトップパソコンと、おさがりの4Kディスプレイが来ることになった。

夫はエンジニアで、いいパソコンを使っている。仕事柄、会社支給のパソコンはもともとハイスペック。数年前に「負けてはいけない」と宣言して、家のコンピューター環境をえらくよくした。いいものなので、よく自慢する。頻繁に買い替えることなく、長く大切にするぶん、同じ内容の自慢が数年単位で続く。

「これはね、こういうスペックでね、すごくいいんだよ。ほーら速い」
「こういうスペックのパソコンじゃないと動かないゲームなんだよね」
「見て、この色。このディスプレイだからなんだよ。いいよね~」

 

私にはコンピューターのスペックの違いがよくわからない。何歩か譲って、私が好きなもので置き換えて考えてみてもわからない。だけど話している表情が楽しそうなので、訓練のすえ手に入れた技術で穏やかに対処する。

 

そんな夫が大好きな「いい機械を吟味して買う」に、「大好きな人のために」をくっつけたのが今回。もうお祭りである。
 

私の好みや使い方を訊ね、「自分が使っているものほどいいものは必要ない」「要求を満たせば、あとは自分の好きに選んでいい」と判断。必要なレイヤーの中から、品質・値段・メンテしやすさなどを考慮した、ベストな選択を探していく。オンラインショップの、媚びのないページで、各パーツのスペック表から好みのものを組み合わせて選び、最終価格がどうなるか調べる。2週間くらいやっていたと思う。永遠に楽しそう。彼が選んでるのは私のパソコン。

 

ベストな構成に辿り着き、注文。彼の数年前に買ったコンピューターのほうが、基本スペックが上なのだが、あるパーツだけ、年が経った分開発が進み、彼のよりもいいらしい。ということで始まった「いいないいな」(①)。

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー」

 

注文してから組み立ててくれるということで、待つ。ライン生産方式ではなく、セル生産方式(1~少数名で完成させるやり方)なのもまた、彼の心をくすぐる。出荷された場合は、当日夜に連絡が来るらしい。ということで始まった、帰宅後の「まだかな」(②)。

「コンピューター、製造中だよ。まだかなまだかなー」

 

上記①+②により、

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。いま製造中だからね。まだかなー」

が続く3週間。

 

>いよいよ出荷された日。

「接近警報!!」

 

到着予定日の朝。

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。いま接近中だからね。まだかなー」

 

到着。満面の笑みで受け取り。開梱前に記念撮影。彼が持ってるのは私のパソコン。

 

セットアップ。

「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。お、やっぱり速いなー。いいなー」

 

設置。
私の部屋は、机、サイドテーブル、ベッドが並んでいる。サイドテーブルの下にデスクトップパソコンを置いた。

(私のベッドにうつぶせになって横たわり、パソコンを眺めながら)
「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。かっこいいなー」

 

1日後。

「おっ。新しいコンピューター、いいなー」

 

2日後。

「新しいコンピューターに向かって座っているのを見るのがうれしい」
「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー。かっこいいなー」

 

3日後(今日)。

私「今日はブログを書くよ。新しいパソコンでね」
夫「いーなー。ぼくのよりもいいのなんて、いいなー」

 

自分のを買うには、まだ数年様子を見るらしい。つまり、だ。

 

 

 

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