Sonny’s Blues

Date
4月, 17, 2019

by James Baldwin, 1957

 

ツイッターのタイムライン。ある時から3日置きに、James Baldwinの顔が出てくるようになった。公民権運動に積極的に関わった人物として知られるから、あちこちで頻繁に記事が書かれたり、リツイートされたりしているということだ。作品を読んだことはない。

何度も見かけると興味がわいてくる。でも英語と日本語のどちらから、どの作品から読もうかと考えていると面倒にもなる。そうやって煮え切らないうちに、今使っている教科書に収録されているSonnyに行き当たった。読まないといけない。

初読はよくわからなかったのに、簡単な単語で構成された熟語をひとつずつ確認していったら、辞書の1番目に出てくる意味だと思っていたのが10番目の意味で、その理解をきっかけにわけがわかるようになった。精読は時間のほとんどがつらい、でもたまにとても楽しい。

 

語り手の兄。麻薬で捕まり、更生しようともがく弟のソニー。その周りにいる、今は亡き家族。その周りにいる友人、同朋。その周りでしつこく待ち構える暗闇。照らすソニーの音楽。

 

Photo by Dolo Iglesias on Unsplash