つながらない生活

Date
4月, 03, 2018

著者:ウィリアム・パワーズ
訳者:有賀裕子

出版社:プレジデント社
発行日:2012年2月2日
形態:単行本

 

Hamlet’s Blackberryという原題がすんばらしい。ハーバードでの研究をもとにした論文が、日本でも読めるのがありがたい。賢人たちが、その時代の「ガジェット」というべき最新テクノロジーと、社会の慌ただしさの中で試行錯誤していたということは、本当に現代と重なる。どの人物も、テクノロジーを完全に拒否するのではなく、いい距離を見つけるというか、手段として活用しようとしていることがわかる。

インターネットがなかったら、人はもっと深く考えられるのかな。過去には戻れないよな。

日本語を紙で買って、哲学者ウィリアム・ジェームズの引用文がどんな英文か知りたくなってkindleで原書を買って、引用元のフルテキストを読みたくてインターネットで検索して見つけて、電子辞書フル活用で前後のパラグラフを読んだという、テクノロジーにハグしておんぶしてもらったような、恩恵受けまくりの時間だった。ま、戻れんわな。ふはははは。

 

 

 

2018-04-03