2019/08/31

月末はまた体調を崩した。
今年おなじみの病なので、気配が現れたところで早めに病院へ行き、悪化をまぬがれた。
体が痛いと気持ちがやられてしまうから、先まわりできたのはほんとうによかった。
スーパーマリオブラザーズのゲームの第1ステージを最速でクリアするような達成感(クリボーを倒したりコインやキノコを集めたりすることなく、ただただ最速でゴールを目指すやつ)。

寝ているときに観た、Netflixの「100万ポンドのメニュー」。
イギリスの一等地にレストランをもつため、アイデア・スキル・熱意をもつ人々たちが投資家にアピールするドキュメンタリー。
数日間、実際にポップアップストアを開き、戦略やメニュー、オペレーション、客の受け、将来性、サービス、人柄、経営手腕を評価される。

私が好きなのは、投資家がどんな視点をもっていて、何に興味をもち、何を話すか、話さないかを追うこと。
お金持ちの個人投資家は、お金は出せるが人材育成までは手をかけられないと言うし、チェーン店の拡大を重視する投資会社の人は、どんなにチェーン店向けの商材でも、挑戦者の目指す方向性が大衆化ではないと知ると顔が曇る。
有名な店をいくつも経営する料理人は、できるだけよいところに目を向けようとして、才能のある若者には未熟さ・粗さを承知で投資する。
星付きホテルの経営者一族のひとりは、料理やストーリーに正統派の重みを求める(料理がとびきりおいしくても、出身地でもない、住んだこともない国の料理をつくるチームより、その国にどっぷり浸かった経験のあるチームを重視するなど)。
投資家の視点をなぞっていくと、見ているところと発言が一貫しているので、つい挑戦者に「そりゃそこはそう言われるだろうよ」「予測できたんじゃないの?」「あああ、ポイント押さえて話そう?今致命的にずれたよ…」とか言いたくなる。
「~したい」を実現するには、目指すものと、目指すものからリストアップされる各種項目にひとつずつ具体的に答えることが必要。
シーズン1はどこか検討不十分、バランスの取れてない部分があることで落とされた人たちがたくさんいた。
だからこそ、投資を手にしたチームのバランスが美しく見えた(店を構えて、かつ改善しながら続けていくってすごいことだな)。

シーズン2では、シーズン1より投資家が優しくなった印象(露骨で吹いた)。
番組の構成はメリハリが増していて、挑戦者のストーリーがより表現されている。
投資家に指摘されたことを、挑戦者が翌日すぐに改善し、「素直でやる気が伝わる」と評価されるシーンはいくつかあるのだが、番組制作者がよりよい番組を求めて自分にメスを入れているところ、「人のふり見て我が振り直せ」なところもおもしろい。やる気が伝わる。

投資家にプレゼンするなら、私はどういう要素を話すだろう、何が抜け落ちてるかなと考えたりもした。

 

 

2019/08/19

今日の夫の弁当はナポリタン。
ウインナーの代わりにちくわをいれた「ちくわたん」。
かわいい。
たぶん彼は「今日はちくわたんだ!」と名前を反芻して食べるはず。
かわいい。

ケチャップを食べられない私はうどんをゆでて、レタスと豚しゃぶ、塩だれと和えた。
ほぐして乗せたカニカマは、かわいさよりも激しさが勝つ。
結局名なしだったので、反芻してかわいくなる夢も叶わず。

 

 

2019/08/11

おとといわけのわからなかった英語の文章に、昨日ぬうっと現れてくるものがあり、今日ははっきり理解した。
南部の方言や口語に慣れてなかっただけだった。
ついでに単語を覚える流れを少し改善して、読むスピードを上げることにした。

文章を数ページ読んで、新しい単語を覚える毎日。
前に進んでいる実感が、自分を守って支えてくれる。

 

 

2019/08/08

ウェブサイトのリニューアル。
何回目だろう。1年半前より知識が増えて、細かい好みをたくさん反映できた。
サイト構築の仕組みを理解しはじめると、がっちりとした(単純明快な?)論理性におどろく。

Aという構造だから、BするためにはCでなければならない。
Bしたいけど、私のつくったものはD。Bできない。論理的に考えて実施不可、みたいなことは理解できるようになってきた。
みなさんが数字でやりとりしてるのに、私はひらがなを使ってるような、お金の交換が条件の中でクッキーしか持ってないような、「その構造の中で自分が何を満たしてないか」がわかるようになった。

Cが手もとにないときでも、「論理的に考えて、必要なのはC」とわかれば、必殺「時間をかけて総当たり」で探せる。
だけど、手持ちがどうしてもDってときはお手上げ。お手上げになった仕組みだけ、説明できる。

そんなときに現れたスーパーヒーローの夫。
どうやって手持ちを既存構造に入れ込むか考えてくれた。
ウェブに詳しいわけでも、仕事で使ってる言語でもないから、最初は私が試したのと同じ策を試していたけど、尽きてからはしばらく自室にこもり、もうしばらくして飛び出してきた。
「論理的に考えて、===なはずだから、ここらへんに+++があるはず、それをいじればできる」
こういう瞬間の強気が、実はいつもうらやましい。

策を見つけて、ふたりでよろこぶ。
素人なりにがんばったぞと自画自賛するあたり、私は専門家にはなれない。

 

 

駅のたのしみ

もう少し読み進めたくて、電車を降りたあと、ホームのベンチに移動した。普通列車が止まる小さな駅は、いったん人の流れを見送るとしばらく静かだ。

雲の隙間から、時折太陽が顔を出す。風がちょうどよく吹く。蚊はいない。

 

きりがないのに気がついて、本を閉じて帰路につく。行く手にすずめがいた。

ぱっと見、私とその生きものだけの空間で、おもしろさを感じ始めるのはなぜだろう。

私が一歩を進めるあいだ、正しくは一歩が着地する寸前に、すずめがたたっと二歩弾む。すずめに合わせる。

ぬきあしさしあししのびあし……リズムがいいな……英語だとつまさきでなんちゃらとか言いそう……あとで辞書ひこ……しまった脱線だ、というかホームから落ちるぞ気をつけろ…………すずめ……sparrow……ジャック・スパロウ……テッテッテレ テッテッテレ テッテッテレ テレ(パイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ)……つい獲物を狙うモードになってしまうな……すずめも私も歩いてるだけ……いや、すずめは食べものを探してる…………

すずめと呼んでいるがあれはほんとにすずめか?……

 

階段へ差しかかる。すずめ(仮)はこちらを一瞥し、そそくさと飛び立った。

 

 

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