2019/08/19

今日の夫の弁当はナポリタン。
ウインナーの代わりにちくわをいれた「ちくわたん」。
かわいい。
たぶん彼は「今日はちくわたんだ!」と名前を反芻して食べるはず。
かわいい。

ケチャップを食べられない私はうどんをゆでて、レタスと豚しゃぶ、塩だれと和えた。
ほぐして乗せたカニカマは、かわいさよりも激しさが勝つ。
結局名なしだったので、反芻してかわいくなる夢も叶わず。

 

 

2019/08/11

おとといわけのわからなかった英語の文章に、昨日ぬうっと現れてくるものがあり、今日ははっきり理解した。
南部の方言や口語に慣れてなかっただけだった。
ついでに単語を覚える流れを少し改善して、読むスピードを上げることにした。

文章を数ページ読んで、新しい単語を覚える毎日。
前に進んでいる実感が、自分を守って支えてくれる。

 

 

2019/08/08

ウェブサイトのリニューアル。
何回目だろう。1年半前より知識が増えて、細かい好みをたくさん反映できた。
サイト構築の仕組みを理解しはじめると、がっちりとした(単純明快な?)論理性におどろく。

Aという構造だから、BするためにはCでなければならない。
Bしたいけど、私のつくったものはD。Bできない。論理的に考えて実施不可、みたいなことは理解できるようになってきた。
みなさんが数字でやりとりしてるのに、私はひらがなを使ってるような、お金の交換が条件の中でクッキーしか持ってないような、「その構造の中で自分が何を満たしてないか」がわかるようになった。

Cが手もとにないときでも、「論理的に考えて、必要なのはC」とわかれば、必殺「時間をかけて総当たり」で探せる。
だけど、手持ちがどうしてもDってときはお手上げ。お手上げになった仕組みだけ、説明できる。

そんなときに現れたスーパーヒーローの夫。
どうやって手持ちを既存構造に入れ込むか考えてくれた。
ウェブに詳しいわけでも、仕事で使ってる言語でもないから、最初は私が試したのと同じ策を試していたけど、尽きてからはしばらく自室にこもり、もうしばらくして飛び出してきた。
「論理的に考えて、===なはずだから、ここらへんに+++があるはず、それをいじればできる」
こういう瞬間の強気が、実はいつもうらやましい。

策を見つけて、ふたりでよろこぶ。
素人なりにがんばったぞと自画自賛するあたり、私は専門家にはなれない。

 

 

12/16-20 名前を言ってはいけないあの人

大きな出来事があった日は、前後を含めて日記にしよう。

 

12月16日(日)
ハリー・ポッターの映画を観た。ずっと昔にレンタルした記憶はあるけど、内容がさっぱり抜けていた。おかげでおもしろくて、一気に4本目まで来た。数日間、なんとなく調子がよくなかったから、関心を外に向けられてよかった。

 

12月17日(月)
明け方、痛みと出血が止まらなくなった。夫が病院に付き添ってくれるとわかった時から、軽いパニック状態と、饒舌で快活な状態とを、自分がせわしなく行き来し始めたのを感じた。

かかりつけのクリニック経由で、初めて救急外来に行った。受付の人がお役所仕事で、時間を取られそうになる。かかりつけの医師からの電話を書き留めた付箋が、担当者間で共有されていなかった。夫が珍しく、夜までぷりぷり引きずる。

待合室にインフルエンザの人がいて、ふたりともマスクをつけた。CTで、検査技師に「お腹を3回輪切りにします」と言われてイカめしを食べたくなった。医師は基本的に落ち着いていて、無表情で、まっすぐ顔を見て話してくれた。私が想定問答集からはずれたことを尋ねたのだろう時には、すぐに目を逸らし、聞き取れない声でまごつき、ゆっくり言葉を絞り出していた。優しい人だ。痛みと出血はひどくなる一方だった。

帰宅して、薬を飲んだら発熱が始まった。関節も痛み、寒気もする。6,000円の課金で薬をゲットしたら、期間限定キャンペーンでインフルエンザがついてきたんだと思った。

 

12月18日(火)
「嘘みたい」「夢みたい」というのは、こういう日につかう言葉なんだと知る。前日の私はヴォルデモート卿とでも戦っていたんだっけ。痛みは残る、薬ありきの穏やかさ。

看病してくれる夫が、いつにも増して頼もしい。ひそかに、いい意味で「名前を言ってはいけないあの人」「我が君」(いずれもヴォルデモート卿の別称)と呼んで遊んだ。尊い。我が君が痛い思いをしないといい。

 

12月19日(水)
また少し回復した。映画の続きを観た。「その名を呼んではいけない」習わしをネットで調べ始めたらきりがなく、今は「そんなに読んではいけない」と気がついた。

肩慣らしで大学芋を作る。飴の煮つめ具合を間違えた。バニラアイスを乗せて食べた。我が君にも残しておいて、夜のつまみにお出しした。

 

12月20日(木)
我が君、健康診断の日。「就業時間中に血を採られて倒れるなんて労災だよ」と言いおいてご出勤。痛いのも血も病院も苦手でいらっしゃるのだ。聖なる血を採られたあと、しばらくベッドでお休みになるだろう。午後はいつもより伏し目がちで任務に当たられるのだろう。タコライスをお作りしてお待ち申し上げる。

 

 

Photo by Anh Nguyen on Unsplash

 

 

自己紹介

1987年生まれ。

文学部 人文社会学科 英米文学専攻卒。
メーカーの人事部で、国内外の人材開発業務を6年。
事業部でのオンラインコンテンツ開発を経て、ブランディングデザインの会社に転職。
経営層の考えやデザインコンセプトの言語化、ディレクション、編集、各種ライティングを担当。

言語表現に心を奪われることが多いから、よく「言葉が好きなんだね」と言われる。
何をしても言葉に行き着くだけのことで、言葉にならないものは好きだし、言語の限界や記号化のつまらなさにはうんざりしている。
考えることや書くことに熱中すると、胃がきりきりして頭が痛くなる。
それでも、言葉を媒介に新しい世界を垣間見れたとき、人の見ている景色に触れたとき、「これはこうとしか言えない」ものができたときにはエネルギーが満ちる。
やれやれ仕方ないなと思うのは、言葉が好きということなんだろうか。

つくってきたもの、できることの記録はこちら: MY LIFE WITH WORDS